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重説AIで、35条書面の調査・作成は約2時間→約30分になった【実測レポート】

公開 2026-07-27 / 最終更新 2026-07-27 / 読了目安 約3分 / 執筆 株式会社LogTech

重要事項説明書(35条書面)のドラフト作成をAIで支援した結果、1物件あたりの調査・作成時間は当社実測で約2時間から約30分になりました。AIが担ったのは公的情報の収集・転記・突合とドラフト生成までで、最終確認と重要事項説明は従来どおり宅建士が行っています。

何を測ったのか(測定条件)

  • 対象業務 — 重要事項説明書(宅建業法35条に基づく書面)のドラフトが完成するまでの調査・転記・作成工程。宅建士による最終確認・修正と、顧客への説明の時間は含みません。
  • 測定方法 — 当社が同一の物件情報を用いて、従来手順(手作業での調査・転記)とAI支援手順の所要時間を反復測定した概算平均です。
  • データの位置づけ — 自社実測値であり、第三者機関の検証を受けた数値ではありません。物件種別(区分・戸建・土地等)、利用する書式、調査対象の自治体によって所要時間は変動します。

導入前:2時間はどこに消えていたのか

35条書面の作成が重いのは「書く」からではなく、書く前の調査と転記に時間がかかるからです。従来手順では、おおむね次の工程で時間が消えていました。

  • 用途地域・建蔽率/容積率・道路種別(42条道路)・ハザード情報など、法令上の制限の調査。自治体サイト・窓口・図面など情報源がバラバラで、探す時間が大半を占める
  • 登記情報・公簿と物件資料の突合、そして書式への転記。単純作業だが件数が多く、転記ミスの温床になる
  • 記載漏れがないかの目視チェック。チェック自体にも時間がかかり、繁忙期ほど精度が落ちる

AIは何をして、何をしていないのか

工程担当内容
公的データの収集AI用途地域・建蔽率/容積率・道路・ハザード等、公的データ21種を取得し整理
物件資料との突合AI登記情報・公簿・物件資料を突き合わせ、齟齬があれば要確認箇所として提示
書面ドラフト生成AI調査結果を書式に流し込み、35条書面のドラフトを生成。根拠情報を紐づけて出力
最終確認・修正宅建士ドラフトの内容を確認・修正。承認するまで書面は外部に出せない(承認ゲート)
重要事項説明・記名宅建士宅建業法上の法定業務。従来どおり宅建士が実施

ポイントは、時間を消費していた「調査・転記・突合」をAIに寄せ、判断と責任は一切AIに渡していないことです。この設計であれば、生成AIの出力精度に業務の安全性が依存しません。ドラフトに誤りがあっても、従来と同じ宅建士のチェックで止まります。

結果:約2時間 → 約30分(宅建士の時間は「確認」に集中)

AI支援手順では、宅建士(または作成担当者)の作業は「AIが集めた根拠を確認しながらドラフトを直す」ことに集中し、1物件あたりの調査・作成時間は約2時間から約30分になりました。件数の多い会社ほど効果は大きくなります(御社の件数での試算はこちら)。

また、突合をAIが全件行うため、目視では見落としがちな転記ミスの検出も安定します。別業務のデモ(入居申込の読取・転記・突合)では、意図的に混入させた転記ミスを全件検出しました(デモ実績)。

導入を検討する際の注意点

  • 書式・業務フローへの適合が前提 — 重説の書式や特約の書き方は会社ごとに違います。汎用ツールをそのまま使うより、自社の書式に合わせて調整するほうが定着します。
  • 宅建士の最終確認は省略できない — 短縮されるのは調査・転記・ドラフトの時間であり、法定業務は従来どおりです。「AIが重説をやってくれる」という理解で導入すると失敗します。
  • 効果は変動する — 本レポートの数値は当社実測の概算平均です。物件種別・自治体・書式によって上下します。導入前に自社の直近案件で試すことをおすすめします。

まとめ

重説作成の時間問題の正体は「調査と転記」でした。そこだけをAIに渡し、判断と説明を宅建士に残す構成であれば、宅建業法の枠組みのまま、1物件あたり約1.5時間を取り戻せます。関連する業務全体の整理は不動産業界のAI化 完全ガイドをご覧ください。

本レポートの数値は株式会社LogTechの自社実測・デモ実績です。転載・引用の際は「LogTech調べ」と出典を明記してください。

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